
秋の味覚の一つである栗を使った「焼き栗」と「甘栗」。どちらも栗を皮付きのまま焼いて作るという共通点がありますが、なぜ呼び方に違いがあるのでしょうか?
今回は、「焼き栗」と「甘栗」にはどのような違いがあるのかについて解説。呼び方の定義をはじめ、味・香り・食感・カロリーなど、さまざまな面から「焼き栗」と「甘栗」の違いをまとめていきます。
この記事の目次
焼き栗と甘栗と違いは?それぞれの定義とは
「焼き栗」と「甘栗」はどちらも栗を焼いて作りますが、どのような違いがあるのか、皆さんはご存じでしょうか?
焼いて作るという同じ調理法を使った「焼き栗」と「甘栗」ですが、それぞれどのように定義されているのでしょうか?ここでは、「焼き栗」と「甘栗」とはそもそも何なのかをまとめていきます。
焼き栗とは?

焼き栗とは、その名の通り、皮付きの栗をそのまま焼いた栗のことを指します。調味料などを使わずに焼くため、栗本来の自然な甘さとホクホクの食感が楽しめるのが特徴です。
焼き栗と呼ばれているものには、主に大粒で風味も豊かな日本産の和栗が使用されることが多く、焼く際には、その栗がはぜるのを防ぐために皮に切れ目を入れてから焼きます。家庭でもグリルやオーブン、フライパンなど、さまざまな方法で作ることができ、秋の味覚の一つとして親しまれています。
甘栗とは?

甘栗とは、中国産の小粒の栗を熱した小石の中に入れ、甘みを加えながらじっくりと加熱して作られた栗のこと。甘味料が使われているため、そのまま栗を焼く焼き栗に比べて、甘みが強いのが特徴です。
なお、日本では、この甘栗のことを「天津甘栗」と呼ぶこともありますが、それは、中国の燕山山脈周辺で収穫された栗が「天津港」から日本に向けて輸出されることに由来しています。
焼き栗と甘栗における味・香り・食感・カロリーの違い
「焼き栗」と「甘栗」は、栗の産地や焼く際に甘味料を使用しているかどうかに違いがあることをお話ししましたが、そのほかにも違いはあるのでしょうか?
味の違いは?
焼き栗は、使われる栗の品種によって味わいに違いが出ます。粒の大きい和栗は含まれるデンプンも多く、それが加熱されることによって、ほんのりとした甘みが出るため、栗本来の素朴な甘さが楽しめます。
それに対して、砂糖などの甘味料を使って焼き上げる「甘栗」は、「焼き栗」よりも甘みがはっきりとしているのが特徴。加糖されているので、口に入れるとしっかりと甘みを感じることができます。
香りの違いは?
焼き栗と甘栗には、香りに違いが出ることもあります。
焼き栗は皮付きでそのまま焼くこともあり、ナッツのような香ばしい香りが特徴です。一方、甘栗は香ばしさに加えて、糖分を加熱した際に出るカラメルのような甘い香りも追加。甘さと香ばしさが一体となった香りも、甘栗の特徴の一つだと言えます。
食感の違いは?
調理方法に違いがあることで、食感にも差が出ます。
焼き栗は、皮に切れ目を入れた栗をそのまま焼くため、ホクホクした食感になります。焼く際に水分が飛ぶことで、しっとり感は控えめに。素材の風味が口の中にじんわりと広がるため、後味も軽やかな印象です。
反対に、甘栗はしっとりとした食感が特徴。甘味料をかけながら焼き上げるため水分が飛びにくく、ホクホクと言うよりは、柔らかくややねっとりとした食感になります。
関連記事:「焼き栗の美味しい食べ方とは?簡単にできるアレンジレシピをご紹介」
カロリーの違いは?
焼き栗と甘栗では栄養価にも違いが出ます。
焼き栗は栗をそのまま焼いて作りますが、甘栗は甘味料を使って焼き上げるため、その分、カロリーは甘栗の方が高くなるのが一般的。例えば、100gあたりのカロリーを計算すると、焼き栗が約167 kcal、甘栗が約207kcalが目安となります。
栗には便通を整えてくれる食物繊維や抗酸化作用を持つビタミンC、余分な水分や老廃物を排出してくれるカリウムなど、豊富な栄養が含まれており、おやつにもぴったりの食材です。しかしその一方で、糖質も多く含まれているため、特にダイエットを意識されている方や健康面を気にされている方などは、カロリーが控えめな焼き栗がおすすめです。
なお、栗のカロリーや含まれている栄養素については、こちらの「焼き栗に栗ご飯!栗のカロリーや栄養は?ダイエット中に食べてもいい?」で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
焼き栗と甘栗の違いを理解して栗の美味しさをより楽しもう!

栗と一言で言っても、作り方や使われる栗の種類などによっては、「焼き栗」と「甘栗」のように呼び方に違いが出ることもあります。今回は、「焼き栗」と「甘栗」の違いについてまとめてきましたが、両者の違いを理解することで、栗が持つ美味しさをより深く楽しめるのではないでしょうか?
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