HAPPY FOOD COLUMN大豆

2022年11月1日

大豆と黒豆の違いが知りたい! 見た目や品種ごとの特徴について

日本人にとって身近な食品の大豆と黒豆ですが、これらの違いを知っていますか?
大豆と聞くとベージュ色の黄大豆を頭に浮かべる方がほとんどかと思いますが、実は色や形が違ういろんな種類が存在します。

今回はそのなかでも代表的な大豆の種類について、それぞれの特徴を紹介いたします。

豆の種類によって用途も違い、意外と奥深い大豆の世界。
それぞれの美味しさがあるので、見かけたときはぜひ試してみてください。

大豆と黒豆の違いって?

一般的に一番多く見かけるのがベージュ色の黄大豆で、黒豆といえばお正月の黒豆煮のイメージを強く持つ方が多いかもしれません。
これらは色が違いますが、実は同じ大豆であって品種が異なります。

現在、大豆の種類は数百種類あると言われており、世界中で栽培されています。
特にブラジルやアメリカでの生産量が高く、日本で食べられている大豆も輸入されたものがほとんどです。

大豆の元種はツルマメと呼ばれるもので、遺跡などからも縄文時代から大豆が使われていたのではないかと言われています。
つまり、日本ではかなり古くから食べられていたということになります。

今回は代表的な黄大豆、黒大豆、青大豆の3種類について、それぞれの特徴を解説していきたいと思います。

大豆の違い:黄大豆について

大豆の違い:黄大豆について

もっとも生産量が多く、私たちが普段見かけるのがこちらの黄大豆です。
そのまま煮豆などにして食べるのも美味しいですが、豆腐や味噌、醤油、きなこなどの原料として、日本人の私たちの生活に欠かせられないものとなっています。

それぞれの用途に合わせて品種改良が進んでおり、黄大豆だけでもさまざまな種類があります。
皮の表面にツヤがあり、粒がそろっているものが良質な証拠です。

また2月の節分には、今でも炒った大豆をまくという豆まきの風習が残っています。
その昔、立春の頃に邪気(鬼)が生じるとされていました。その邪気を払って幸福を呼び込むため、「鬼は外、福は内!」と言いながら豆をまく光景は日本人にとって馴染み深いもの。

豆をまく由来は諸説あり、宇多天皇の時代に都へ鬼が出て、炒った豆で鬼の目を潰し、退散させたという言い伝えが有力のようです。

黄大豆の栄養素

タンパク質が多く、植物性の良質なタンパク質が摂れる食品として、親しまれています。
タンパク質以外にも、女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きをするイソフラボンや、動脈硬化など生活習慣病の予防となるレシチン。

また、食物繊維も含まれており、便秘改善や肌荒れ予防を助けてくれます。

黄大豆の用途

黄大豆は乾燥したものや水煮などがそのままスーパーなどでも売られており、大豆の中でも生産量が多い分、最も手に入りやすくコストも一番安いものになります。

豆腐や味噌、醤油、納豆、豆乳、きなこなど、多岐に渡る大豆加工品の原料として使用されています。

品種のなかで一般的に多いのが、「フクユタカ」や「エンレイ」、「スズマル」、「キタムスメ」などです。
ちなみに幸田商店では「大豆の横綱」とも呼ばれる北海道産の「トヨマサリ」を扱っています。
黄大豆のなかでも特に風味がよく、甘みもあるので含め煮や酢大豆、ひたし豆などの家庭料理におすすめしています。

大豆の違い 黄大豆について

●関連ページ:KOUTA HAPPY FOOD MARKET 北海道産 大豆「トヨマサリ」はこちら

大豆の違い:黒大豆について

大豆の違い:黒大豆について

黒豆と呼ばれることが多いですが、これは別名であり黒大豆が正式な名称です。
名前の通り真っ黒な見た目が特徴的で、黒色はアントシアニン系の色素によるもの。

お正月のお節料理にお馴染みの煮豆の原料として知られていますが、最近は黒大豆の納豆や豆腐などをつくる業者も増え、スーパーなどでも見かけることができます。

また京都・丹波で育つ丹波黒大豆の品種が有名で、通常の黒大豆より一回り以上大きく、その美しさや美味しさがブランドとなっています。

黒大豆の栄養素

同じ大豆なので、基本的には黄大豆とほとんど同じ栄養素になります。

黒大豆の皮に色が付いている分、色素の元であるアントシアニンという成分が多く含まれています。
アントシアニンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用が期待できます。

黒大豆の用途

黒大豆の用途は、お馴染みのおせち料理の黒豆が定番です。
なかでも色が濃く、大きな「丹波黒」は良質な品種として価格も少し高級に。

「光黒(ひかりくろ)」「雁食(がんくい)」などの品種も有名で、黄大豆よりも甘みがあることから和菓子やケーキなどのスイーツに使われることも増えてきました。

大豆の違い:青大豆について

大豆の違い:青大豆について

生産量が少なく、なかなか見かける機会が少ない青大豆。
稀少な品種ではありますが、油分や糖分が少なくさっぱり美味しい味わいが人気です。

綺麗な緑色は未成熟の段階で収穫したもの。ただし、熟しても皮は緑色のままです。

青大豆の栄養素

黒大豆同様、栄養としては黄大豆とほとんど違いがありませんが、青大豆は脂肪分が少ない分ヘルシーに。
ビタミンCやビタミンEも多く含み、女性にとってうれしい美容効果が期待できます。

青大豆の用途

「音更大袖振(おとふけおおそでぶり)」「キヨミドリ」などの品種があり、きなことして製菓材料などになります。
もちろん煮豆などの料理としても食べることができ、最近は納豆や豆腐を作っているところも。

稀少な品種なので、見かけたときはぜひ一度試してみてください。

素材を活かしたものづくりで健康と食の豊かさをお届け

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さつまいものみを原材料にした干し芋を中心に、幸田商店では自然の恵みを活かした伝統のものづくりをしています。

国産の豆を使ったきなこやあずき、大麦の食品など、独自の加工技術や製法で美味しく安心安全な食品を製造。
素材の旨みがたっぷりの自社商品を通して、体の健康や食の豊かさを提案しています。

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